2008年02月23日

山村古民家移住11年目にして初体験“トイレが凍って詰った部分が盛り上がってくる”

DSC67_0001.jpg
Photo≫雪が溶け始めた春先のような山村の風景に馴染む真田清掃社のバキュームカー

都市部では見かけなくなったバキュームカー。
その昔“汲み取り屋”と呼んでいた。山間部では合併式浄化槽などが普及しつつあるが、いまだ自然落下式のトイレも多く、山村では健在なのである。
県都長野市の友人の話では、タンクを鉄板で囲んだゴミ収集車のような形をしているバキュームカーがいるという。
曰く「何故、気づいたかというと、信号待ちのとき“臭う”ので周辺にバキュームカーがいないかとチェックしたら、鉄板で囲み従来のタンクが見えない作業車からホースが伸び、汲み取りをしていたので驚いた」。
都市部では“見た目が良くない”と思っているのか分からないが、バキュームカーをわざわざゴミ収集車のような形に“偽装”しなくても―と感じる。タンクが見えるから臭わないように車内の対策をとるのである。

さて、ご多分に漏れずこのアトリエも昭和4年の古民家。賃貸物件なので大枚をかけて浄化槽に改造する気合もなく、自然落下式のトイレなのである。なんと呼ぶのか知らないので知人に聞いたところ“ボットン式便所”と言うらしい。
構造は、俗に言う“肥溜め”部が地下1mほどに埋設されていて、和式便座の開口部が70cmほどのストレート部で繋がり、その間を自然落下するのである。

実はこの1週間、真剣に悩んでいたことがあった。山村古民家移住11年目にして初体験だったが、トイレの落下部の一部が凍って詰り、盛り上がってきたのである。
最初に気づいたのが2週間ほど前。ここしばらく続いた寒波による冷え込みで、ストレート部の地上と地下の境目付近が周辺から凍りはじめ、その部分が成長してネックになりつつあった。当然、お湯を流して溶かすという処置をとった。
最初は良かったが、数日置きにお湯で溶かしつつも3回目あたりから完全に詰った。
そして、恐ろしいことに“逆襲するように凍ったモノが盛り上がってきた”のである。
屋外は真冬日が続く数年来の厳冬の冷たさだ。よく考えれば、お湯を流しても数分後には冷水となり、湯気などが氷ったネック部を成長させていたのである。

こうなると、いつ暖かくなるのかと“週間天気予報”と睨めっことなり、また、クルマで数キロの友人の職場のトイレを借りに行くという事態に陥る。
道路の凍結がなくなればバキュームカーが我がアトリエにまで上って来られる。また、盛り上がってきた“凍ったモノ”が少しは下がるだろう。何時暖かくなるのか―。ようやく一昨日から、明け方の最低気温は低いが、昼間は4月上旬のような日和となった。そしてこのバキュームカーの出動で“一件落着”したのだ。

山村の古民家移住の知恵に、自然落下式のボットン式便所の場合、本格的な冬になる前に“汲み取り”をしておくというものがある。今シーズンもそうしたのだが―。
この写真を撮りながら清掃社の方に話を聞くと、今年は“便所が凍ったので何とかして”という出動が激増したという。

天気予報では、昼過ぎから急激に冬型の気圧配置が強まり、大雪に注意という。今年の冬はなかなか手強いようである。

安藤州平Webアトリエ




【銀塩・デジタル・プロ用品・中古/新宿マップカメラ】