2006年03月09日

JT上田工場跡地利用検討委員会 〔信州温泉シリーズ2 姫川温泉露天風呂〕

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Photo≫信州 小谷村 姫川温泉の屋上露天風呂

先ほど、ある会合から帰ってきた。

上田市の中央商店会が作る上田商業21世紀会の研究会「JT上田工場跡地利用検討委員会」に一市民として意見を述べよと、ゲスト参加してきた。

長野県上田市は3月6日、近隣町村の丸子町、真田町、武石村と合併し16万を越える新生上田市になった。4月9日には市長選、市議会選をひかえている。約6万坪のJT上田工場跡地はJR上田駅の西側にあり、上田城がある千曲川の河岸段丘の下、千曲川沿いの広大な土地だ。開発の内容によっては、JR上田駅から北に広がる中央商店街に甚大な影響を及ぼす。

JT側は不動産ファンドを使い、商業ゾーンと公共施設ゾーン、住宅開発ゾーンから成る基本プランの概要を先月末、市に説明した。具体的にイオン、セブンアンドアイ、マイカル、イズミなどをこれまでの開発パートナーと揚げ、商業ゾーンは最低でも5ヘクタールとなる。

ところで、一市民とはいえ、我がアトリエの業務には民間開発・公共開発のプランニングがあり、長年、中央のコンサルタントの外部ブレーンとして活動している。アトリエの実績
また、様々な開発や街並み再生、まちおこし事業などの経験から、上田市の松尾町商店会の活性化策フリーペーパー事業「バイマンスリー・ペーパー真田坂」の編集、発行をプロデュースしており、こんなに特殊な一市民はいない。地方商店街まちおこしレポート

ボランティア精神で参加したが、なかなか暢気な会合だった。
ワークショップ形式のグループ討論で、思いついた施設などを上げ付箋に書き込み、発表するというもので、何やら小中学校の総合学習の雰囲気。
私が参加したグループのメンバーは、危機感の多い方が多く「このような方法で進んでいって良いのか?」との意見が大半。

これまでの経験をもとに推測すると、現時点で、かなりのレベルのプランをJT側はもっているはずである。工場閉鎖を決定した時点で、資産運用のシミュレーションをするのにプランがなければできないからだ。また、ここ数年の市の開発を見ていると、JR上田駅温泉口(千曲川側)の整備、上田電鉄別所線の高架化、上小30計画という道路整備計画構想、千曲川護岸道路の拡張、常田橋整備を見る限り、JT上田工場跡地の再開発は織り込み済みと見るべきである。

開発において、同じテーブルにつき中央商店会と共存共栄していくものにするには、全面交渉、条件交渉、共存共栄方策検討、全面協力といった幾つかのパターンで対案を検討し、市を窓口に、JTサイドのプラン進捗を探りながら、各カードを使ってキャッチボールするしかない。

ちなみに、平成9年度に実施された「上田市まちづくりアンケート」で、上田の嫌いなところは?という設問で最も多かったのが「都市整備の不満」、次いで「中央商店街」と続いたのである。また、本年度行われた長野大学のあるゼミの調査では「良く行くスポット」に、一昨年増床された「ジャスコ」とあった。唯一の大型スーパーがスポットとは…情けない。この結果は、消費者が中央市街地に集客型の複合商業施設を必要としていると示している。

何れにせよ「JT上田工場跡地利用検討委員会」は、消費者から中央商店街のエゴに直結した反対行動と見られることなく、JT跡地の再開発と共存共栄を目指しながら、市民参加シンポジウムなども開催し、消費者の声にも耳を傾け、市民とともにJTサイドのプラン検討のテーブルにつける存在とならなければと思うのである。

安藤州平Webアトリエ




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posted by 州庵 at 23:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 温泉
この記事へのコメント
州庵さん JT上田工場跡地のこと 読ませていただきました。この先 様々な方面に波乱を呼びそうですね。
しかしながら 20年後の上田市を考えた時 どの様な選択が正しいのか また上田市民にとって 好ましいのか・・・。
50年後 100年後は わかりませんけれどね(笑)
そうそう 日本経済も 相変わらず冷え込んだままですが ここのところ若干の上向き傾向でしょうか。
今から40数年前に 東京オリンピックが開かれました。あれも歴史的に 日本経済の足がかりになりました。それが またまた2016年に東京でオリンピック開催を望む声が・・・
さて この先 どうなることでしょうね。
ところで州庵さんのお誕生頃かな 旧東京オリンピックは?
Posted by 貞治 at 2006年03月11日 09:36
貞治さんコメント有難うございます。
仰るとおり 30年後の上田を考えて 開発の方向を選択したいですね。
しかしながらJTは財務の一環としての資産運用と考えています。この点が問題でして、理想的には、6万坪の跡地を数百億の合併特例債を使って上田市が全て買い取って開発する…数十億単位の買い物です。このパターンは手放すJTから見るとうまみが少ない…
上田市も郊外の開発でドーナツ化し中央市街地の地盤沈下が進んでいます。長い目で見ればJT上田工場跡地の開発はその是正となります。
地方の小さな都市で、長期的な視点を見出した上での大規模開発はどちらかというと不得手…市民の意識も低いし人材がいません。
日本経済が上向きとはいいつつも、地方はまだまだ。というか中央と地方の2極化に進んでいます。
首都は首都で都市の再編成が大変ですが、やはり世界の東京です。
2016年のオリンピック誘致を決定しましたが、コンパクト・オリンピックのみでなく、21世紀の東京を描く基本コンセプトが大切となりますね。
さて、東京オリンピックのときは…まだ3歳だったかなぁ。一家で東京に里帰りしたそうで、某老舗ホテルのロビーを走り回り、叔母から「爆弾ちゃん」と呼ばれていた…と聞いております。
Posted by at 2006年03月12日 08:54
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