2007年10月09日

信州大町市のくろよんロイヤルホテル内にある料亭・吉兆

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Photo≫信州池田町の絶景

先月末、長野県を代表する陶芸家に父と共に招待され、池田町にある陶房へ伺った。我輩はある本の取材以来だから、先生に会うのは5〜6年ぶりだろうか。
長野県の陶磁器研究家の父と先生は30年以上の付き合い。
池田町の高台にある陶房は、雄大な北アルプスの山塊が間近に迫り、眼下には安曇野の長閑な風景が広がるという何とも羨ましいパノラマが借景なのだ。
創作活動の場としては理想の地。しかしながら、我輩だったら刻々と変化するパノラマに首っ丈となり、創作の意欲が湧くかどうか…。農村の営みの情景と相まって、風景の奴隷となりそうだ。

お茶をいただきながら近況などを交え歓談。それから大町のホテルへ移動して、予約してある料亭で宴という。
ずいぶん前の話だが、松本の浅間温泉に先生の陶房があった頃、お伺いしたことがあり、頂いた日本茶が感動するほど美味しく、その味は変わっていない。

車で30分ほど走り到着したのは「くろよんロイヤルホテル」。
高原の森が美しい窓のある客室で先生の生涯を聞き、県下の陶芸作家の姿勢、松本・安曇平の文化、池田町の古窯・相道寺など、様々な会話をしていると既に日が暮れている。
席をホテル内にある料亭・吉兆に移し酒宴となった。
体調を崩されてから酒を控えている先生から徳利を傾けていただき気が引けるばかりだったが、流石、吉兆の懐石。酒と箸が進む。

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Photo≫おまかせ懐石「福」の「名残鱧と松茸の鍋」

実は信州に吉兆があるとは知らなかった。
20代後半から30代初め、京都でサラリーマンをしていた。島津製作所グループの博物館展示制作・学校教材の老舗メーカーに籍を置き、ミュージアムのディスプレイ・プランナーだった。全国から訪れる顧客の接待に上司のお供で嵐山吉兆に通ったことがある。老舗企業が使う接待の店は、やはり一見さんお断りの老舗ばかりだった。
京都時代に「京の文化」の様々なことを勉強したはずが、今では、何処まで覚えているやら。
京都では夏の味覚として欠かせない魚に鱧があり、「梅雨の水を飲んで育つ」鱧は、ハモ祭り=祇園祭の頃が一番美味しい。ちょっとした食堂の昼の魚定食にも出てくる。
しかしながら、京では脂がのって味にコシが出てきた「初秋の鱧」も楽しむのである。初秋の鱧は、「名残ハモ」などと呼ばれ、さっぱりしながらも、うま味がたっぷりだ。秋を知らせる松茸と鱧を鍋などで味わうのが季節の変わり目のもてなしだろうか…。

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Photo≫エントランスロビーのカウンターを過ぎ右通路奥。吉兆

ところで何故、吉兆がくろよんロイヤルホテル内にあるのか。
簡単な推測でその答えが分かった。黒四ダムは関西電力だ。ダムに訪れる様々なVipのための宿泊施設が「くろよんロイヤルホテル」と考えれば、このホテルがリーガロイヤルホテル(RIHGA ROYAL HOTEL)グループであっても何もおかしくない話しだ。
関西財界の迎賓館との異名も持つ、大阪市北区中之島にあるリーガロイヤルホテルは、日本の名門ホテルの一つであることはご存じだろう。関西電力とも良好な関係を築いている。
吉兆も神戸、京都のリーガロイヤルホテルに店を出している。くろよんロイヤルホテルの吉兆は、大阪の本吉兆だそうだ。

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Photo≫大町市日向山高原の「くろよんロイヤルホテル」。ホテル内「吉兆」は電話0261-22-5468

そういえば、京都の東堀川通塩小路下ル松明町にあった旧京都グランドホテルが、リーガロイヤルホテル京都と改名したのは、私が京都にいた頃の話。確か17年前の1990年のことで、企業アイデンティティ云々…と騒がれていた時代だった。

安藤州平Webアトリエ




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