2007年11月16日

肩肘張らない自然体の店、ここ一年で一押しの蕎麦屋・そば処 いちや

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Photo≫一般的な民家を使って営んでいる上田市の新星蕎麦屋「そば処 いちや」

ある2人の大先生が夏に出版した信州あの人ゆかりの菩提寺・神社の出版記念会を…とお誘いがあり、会席風蕎麦コースを頂いてきた。
上田市の国道144号の旧道を神科方面へと上った住吉の住宅街に、昨年オープンした蕎麦屋で、グルメの大先生の前評判では「センスのよい雰囲気で、蕎麦も美味く、とにかくリーズナブル」ということだった。

上田は全国的に有名な蕎麦屋など数多ある激戦区。新星というべき蕎麦屋「そば処 いちや」は、築20年ほどの住宅を使った民家蕎麦屋だ。店内には店主・牧野さんがセレクトした陶器や絵画がセンスよく飾られている。

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Photo≫よい日本酒を選びたくなるほどの先付。左に長野市在住の中澤蔚(しげる)氏、右に上田市在住の安藤裕氏

予約した会席風蕎麦コースは、いかにも酒を愛すると思しき店主の季節感溢れる創作料理で、実に気の効いた器に盛られ、美味な肴ばかりであった。
肴と書いてしまったが、誤解を招くといけないので一言。
本当の酒呑みは、当然ながら美味い肴(シンプルな料理)で呑みたいわけで、美味いものを探求し続け、必然とグルメとなり、料理人となる。そして気がつけばプロという御仁も少なくない。
会席風蕎麦コースの品々は、旨い酒と蕎麦のための肴なのだ。

何品出たかも分からないほどの料理がひと段落つくと、お待ち兼ねの蕎麦だ。

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Photo≫軽井沢から小諸にかけての浅間山麓産の玄そばを石臼で丁寧に挽いたという蕎麦は、捏ねも切りも丁寧で美しい

不思議なのは出てくる料理全般が江戸風でもなく関西風でもない。信州というイメージでもないテイストの創作料理なのだ。
蕎麦汁はキレがあり洗練されていて、端正な蕎麦によくマッチしている。また、焼き物の秋刀魚の蒲焼もどこか品がいい。デザートに出てきた金柑は二つに切ってあって生で食べる。この食べ方は信州ではありえない柑橘物産地の食べ方だ。

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Photo≫そば処「いちや」。ざるそば・かけそば 共に700円から。上田市住吉1160/電話0268-25-1841/営業時間11時30分〜14時 17時30分〜20時/水曜日定休

店主の牧野さんに聞けば浜松出身で、アートに興味があり創作の現場で修行したのが小諸だったという。
料理の修業は?に対しては、「まっとうな酒呑みです」とのこと。合点がいった。

近年、余りにも蕎麦が高級なグルメになりつつある中、実直でありながら小粋な蕎麦屋だ。ここ一年では、一押しである。

安藤州平Webアトリエ


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この記事へのコメント
是非とも行ってみたいです!
蕎麦が高級グルメ・・・同感です。
庶民が気軽に立ち寄って食し、安くてお腹も満足が良いですね〜
Posted by よたまえ at 2007年11月18日 18:11
まいどいらっしゃい。
新蕎麦が美味しいシーズンなのに初雪とは、少々、寒すぎませんか?
さて、仰るとおり蕎麦が高くなりましたね。
講釈も多ければ食べ方まで指導するという間違った蕎麦屋も増えましたしね。
最近は、盛り蕎麦800円ぐらいが普通かな。といっても蕎麦は500〜600円程度の食べ物のはず。
高いと思ってしまいますね。
Posted by 州庵 at 2007年11月19日 11:11
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