2006年05月20日

「JT上田工場跡地の利活用に関する市民広聴会」に出席

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Photo≫上田工場跡地の利活用に関する市民広聴会

昨夜、上田市民会館で行われた「上田工場跡地の利活用に関する市民広聴会」に参加してきた。2回目の公聴会は今日の午後2時からだった。

参加した感想は、おいおいおい…いや〜なんともはや。絶句の一歩手前であった。

なぜなら、コンサル経験をもとに解説すると…
市とJTは阿吽の息。進んでいるプランを伏せて、2月下旬に市長へプレゼンしプレス発表した資料を配り、文字通りの「ガス抜き公聴会」を演出、主導して成功という感じだ。

実はプロジェクトは、数年前から既に進んでいる。
上田市は3年前、JT側からの「全面売却するが買い上げはどうか?」に対し、市庁内検討組織が「購入せず」という答えを出し、議会の承認を得てJT側に、その答えを回答している。この時点で、JT側は不動産ファンドと部分売却で方針を決定。その後、市と調整しながらプランを進めているのである。真田坂第7号でお知らせしたとおりなのだ。真田坂バックナンバー

そして市側は「許認可権はあるが、JTという民間の開発なので、内容はJTが考えること。市が計画を担当するのは、JTが計画した公共公益ゾーンのみとする」と逃げ、JT側は「意見や質問は様々あると思うので、窓口は市に一本化しお願いする」と、直接、意見を持つ場を持たないという。もたれあいながら、市民の意見を塞いでしまうという作戦を取っている。

公聴会に参加した市民は、これらの情況を把握せず、理解していない方が多いようで、市が主導権をもって開発を進めると誤解しているのが殆どだ。ある種の情報統制が成功したのか、それとも、市民のレベルをよく知っているのか…。

さて、そのレベルというと…あきれ返るほどの意見と質問だ。主な発言を揚げてみる。

70代男性の意見「アメリカのファンドにJT上田工場の跡地を売ればいい」。日本売りのご意見をこんな田舎で聞くとは思わなかった。

80代と60代手前の小売業の親子。親御さんは「市が土地全部を買ったというが(勘違いしたまま発言)どうするのか?」。子は「以前、デパート跡地問題で対案を出し市に購入・開発を促したが、結局、市は何もしなかった。同じことはするな!」と釘を刺す。が、ピント外れの発言…失笑を買う。

50代の建築家は「JTのプランは市の以前の中央市街地マスタープランと異なっているので、このプランは沿ってなく認められない。私は、中央商店街はトランジットモールにする必要があるので、この土地はその駐車場にするべき」。コンサルのようなご発言。トランジットモールは人口規模、年代別人口構成、観光的魅力などなどの諸条件がそろわない限り実現することはないのに。かなり頭でっかちだ。

さらに、60〜70代の美術館建設促進組織?高齢者福祉団体?の代表の方々は、切実な施設要望を発表。この意見は真っ当かもしれない…。が、市が開発を担当するエリアに対する何やら利権争いの様相。

後は的を得た質問が3〜4…。
市とJT側はニヤニヤしながらのらりくらり、もしくは、キリリとしながら検討はこれから…とぼやかしていた。

市とJTをきりきり舞いにする展開とはならなかった。
生活がどうなるのか、暮らしがよくなるのか、街が何処まで変わるのか、中央市街地のお年寄りの買い物には影響はないのか、中央商店街は大丈夫か…などのイメージに乏しい発言ばかり。市民が暮らす街のターニングポイントのはずなのだが…。

やはり…JT上田工場跡地再開発は、JT側のプランで進んでいく。

安藤州平Webアトリエ




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2006年05月05日

長野県知事肝いりの「信州型木製ガードレール」

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Photo≫霧が峰高原に設置されたばかりの「信州型木製ガードレール」

茅野市と諏訪市を取材してきた。行きは上田市から長和町の大門峠を越え白樺湖をぬけ、帰りは諏訪から霧が峰高原に上り、ビーナスラインで白樺湖に出て大門峠を下って帰ってきた。
4月19日で紹介した"信州に縁のある歴史上の人物や偉人賢人の墓を巡る紀行本"の取材である。

ビーナスラインを通るのは、長野県知事肝いりの「信州型木製ガードレール」を見るためだ。

木製型ガードレールは2003年より研究開発され、2004年度から県内の観光地などに少しずつ設置されてきた。鉄製ガードレールよりコストが3倍近く、耐久性も疑問視され、県議会から懐疑的に見られている。また、木製ガードレール事業費は県議会で「財政事情が厳しいのに緊急性がない」との理由で度々減額されたり、全額削除されている。

それにも懲りず長野県知事は、毎回、億単位の予算を計上している。なぜこれほどまでに知事が「木製ガードレール」にこだわるのか。表向きの理由は「間伐材の有効利用や景観への配慮」だ。が、疑惑ありげな噂が流れている。
『知事後援会幹部や知事を支持する議員が関係する木材会社が、甘い見通しの元に3〜4千万円するという木材乾燥機を先行購入してしまったらしい。この代金償却のために「木製ガードレール」事業が編み出された…』というのである。

嘘か本当か知らないが…。

ところで、既に一昨年設置された「信州型木製ガードレール」は、日に焼けて古びた牧場の木製柵のような状態。数多く使われている支柱が沈んだり浮かんだりでバラバラ。ガードレールはクネクネに近い状態だった。標高1700〜2000mの高原である…無理もない。(そのうち写真をアップします)

さて、次の写真で長野県知事のセンスを問う。霧が峰高原の中心部に旅館の廃墟が2軒ある。写真が一軒、もう一軒は倉庫として使っている模様。

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Photo≫霧が峰高原の県道40号諏訪白樺湖小諸線に面した旅館の廃墟

「間伐材の有効利用や景観への配慮」といって、信州型木製ガードレールに税金を数億円使うという。しかし、この写真を見れば、その前にやることが沢山あることが分かる。

斜陽の観光地の景観は、ホテルや旅館の廃墟をなくすことから始まる。ガードレールなどに手をつけるというのは、元気な観光地で、既に手をつけるところがなく、笑いながら「鉄製ガードレールを木製にしてみる?」というレベルのものだ。

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2006年04月23日

小沢民主党の1勝目“衆院千葉7区補選・民主公認太田和美氏当選自民を破る”

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Photo≫4月18日に桜が満開となった上田城跡公園入口

花曇となりつつも温かい日和の今日、メガネの調整に上田市の松尾町にある行きつけのメガネ屋へ向った。途中、上田城跡公園の桜と花見客の様子を伺おうと公園入口前を通る。
ご覧のように駐車場は満車。この様子であれば公園内は花見客でかなり賑わっているはずだ。

さて、本日は桜の名所・高遠町などと合併した南信の新しい伊那市で市長選。無投票で旧伊那市長の小坂樫男氏が当選。

また、注目の国政選挙、衆院千葉7区(松戸市北部、野田市、流山市)補欠選挙。民主党公認の前千葉県議、太田和美氏(26)が、自民党公認の前埼玉県副知事、斎藤健氏(46)[公明党推薦]ら4氏を破って初当選し、民主党の小沢一郎代表は初陣を勝利で飾った。
この補選は、自民党の松本和巳前衆院議員が陣営の公選法違反事件に絡んで辞職したことに伴い行われた。

小沢ブームの効果が発揮されたのか?それとも「選挙の小沢」の技が決まったのか…「偽メール問題」で失墜した民主党の再生に、足がかりを得る形となった。
総力戦の末に敗れた自民党は「小泉改革路線」に痛手を負った形で、今秋の総裁選にも影響が出るかも知れない。「ベテラン小沢に対しベテランを!」との声が上がるかも…。

そうそう!我が県のトンデモ知事は小沢氏を尊敬しているという。新党日本立ち上げ後も良好な関係らしい。夏の知事選挙にも影響があるかも知れない。「知事をヤ〜メた!国政に行こう」などのサプライズが出るかも…。

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2006年04月16日

JT上田工場跡地約6万坪と再開発

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Photo≫JT上田工場跡地

昨日、上田市の松尾町商店会で発行している「フリーペーパー真田坂」の第7号の配布準備と第8号の編集会議に、企画編集の立場で出席した。

このフリーペーパーは、小さな地方都市の商店会の活性化の一助として「まちおこしジャーナリズム」という新概念で、昨年の6月から発行している。
興味のある方は商店会活性化 街並み再生など―現在進行中プロジェクト
を見ていただければ企画意図、バックナンバーなど詳しく紹介している。

真田坂第7号の特集は、このブログの3月9日JT上田工場跡地利用検討委員会で書いたJT上田工場跡地再開発問題を取り上げ、「JT上田工場跡地再開発を考える」と題し、今後3回連続シリーズで企画。
その第1回の反省と次号第2回の論点等ポイントを議題に検討、19時からスタートし、気がつけば23時近くになっていた。

実は2周年の特別企画としてこのテーマを書こうと思っていた。
ところが、上田市長選・上田市議選において争点にならず、一方、マスコミが取り上げたと思ったら商工会議所や上田商業21世紀会で議論が盛り上がり、消費者としての市民不在のバランスの欠ける展開となってしまった。
そこで、市民に興味をもってもらうためにも前倒しで特集企画となったのだ。

あまり盛り上がっていない上田市民が参加できる議論の機会となればと考え、また、まちおこしの経験から、様々な角度からの論点を提供できないかと思っている。

ところで、JT上田工場跡地がこの写真。
実際の工場跡地の広さは写真では表せないほど。本当に広大な土地なのである。

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2006年03月26日

作為的「トマソン」発見!真田町はまだ合併していなかった?!

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Photo≫上田市と真田町の旧市町境界、国道144号の旧川久保橋

今日、上田市の中央市街地へPCサプライなどの買出しに行った。

すると…上田市と真田町の旧市町境界の一級河川・神川を渡る国道144号の川久保橋の傍らに不思議なものを見つけた。

現在の川久保橋は道路拡張で架け替えられたものだが、隣接して旧川久保橋の橋桁と旧国道跡が残っている。写真を見る限り、何のことはない一般的な土木構造物のトマソンだが、左上を拡大してみると…

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なんと…国道表示標識と真田町境界表示標識がある。

うぅ〜ん。合併まで紆余曲折した町だったが、なんと未練がましいことか。
郷土愛といったらきれいな感じだが、ここまでこれ見よがしだと嫌味になる。誰がやったか知らないが…。

4月9日には新市長と新市議の選挙。新上田市の一員として、建設的な地域となり、このように幼い行動を慎むべきではないかと思うのは私だけか。

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2006年03月21日

賃貸マンションのプランニング&空間プロデュース

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Photo≫上田市常田に建設中の賃貸マンション BRANDNEW CITY

一昨年の末からプランニング&空間プロデュースという立場で参加している賃貸マンションの開発プロジェクトがゴールを迎え、建物の検査が23日となった。

オーナーは、我がアトリエのワークショップの常連で、TVコメンテーター仲間のキルト作家・佐藤隆平氏。洋裁・手芸店のオーナー兼、賃貸マンション経営会社の代表で、兄の高校時代からの親友である。Webアトリエ・インドカリー酒宴ワークショップ 概要報告

既存のマンション数棟を取材し、ホームページ等の制作・立ち上げをしたが、画期的なマンションばかりで、長野市のグローバル企画設計とともに建ててきたと言う。そして、今回、私の文化施設開発等のコンサルタント経歴を見てプロジェクトへの参加依頼があった。

以後、オーナーの下、事業計画書の立案、グローバル設計へのプランニング・アドバイスをしながら空間プロデュース、総合コーディネートを行ってきた。一昨年の春、グランドオープンしたBRANDNEW CITYの既存棟の東隣への建設である。

ワンルーム棟は「スタジオルーム」で、また3LDKのファミリー棟は「マルチルーム」という設計概念で、全室、「ムービング・クローゼット(移動家具)」を導入し間取りを自由に変更できるようにした。
また、上田市は都市ガスが全国で二番目に安い都市だ。昨今のオール電化に対抗して、都市ガスと電気のベスト・ミックスを採用した。都市ガスを使うことで全室ミストサウナ、マルチルーム棟の床暖房完備を実現。
さらに、県下初の防犯用Webカメラと警備企業セコムの防犯サービスを連動させた「24時間セーフティサービス」、24時間ゴミ出しOKの「ゴミ処理サービス」など住民サービスも充実させている。詳しくはサトーレジデンス・新築賃貸マンション・プロジェクトへ。

地方都市の賃貸マンション開発では異色のプロジェクトだが、現状で考えられるものを全て実現しようと取り組んできた。何故か…
昨今、地方都市の中心市街地空洞化を狙って、大手デベロッパーが分譲マンションをせっせと開発している。その中の数パーセントが賃貸物件となり、これらに賃貸マンションが対抗しなければならないのである。

進学、就職、移動転勤のシーズン。興味のある方はオーナーを紹介するので、是非、連絡をいただきたい。

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2006年03月16日

新生上田市・市長選・市議会選まで約3週間

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Photo≫融雪で増水する一級河川・神川

一昨日の朝は氷点下10℃で雪、昨日も寒い朝だったが日中は春の日和。
三寒四温という言葉は何やらアナログ的曲線をイメージするが、2月の厳冬の寒さと4月中旬の暖かさが繰り返されるこのシーズンは、1か0のデジタル的な天候変化だと思いつつ、アトリエ周辺を散歩する。

前月の16日、渓流釣りが解禁された。我がアトリエのすぐ脇を流れる神川は、首都圏でも有名な岩魚釣りのポイントだ。
ご覧のように良く見ると融雪による増水気味。水源の四阿山山頂付近は、3日に1回のペースで雪が降るようで、水位が激変する。
デジタル的な寒暖の早春(いや、もう春だよなぁ)、何時、吹雪の中の釣りとなるかわからない。

さて、新生上田市の市長選と市議会選が4月9日に行われる。当選か落選、1か0のデジタル世界そのものである。

市長選は母袋創一旧上田市長が立候補、今のところ他に動きはない。後援会事務所を20日に開設、25日に総決起大会を開くという。

一方、市議会選は定数34議席に、現時点で46人が出馬という激戦。旧4市町村の定数合計が80議席だったので半数以下になる。また、首長、助役、収入役、教育長がそれぞれ4人から1人になるわけで、特別公務員の人件費が減少し、少しは合併の効果があったといえるだろう。

上田市の合併は、旧町村に地域自治センターを設置し(支所というより旧役場そのまま!?)分権型といわれ、合併協議の行政事務事項の多くが「合併後5年間の経過において統一」とされ、新市のビジョンが描ききれていない。このような「玉虫色の合併」は、平成の大合併の中でも特筆されるものだ。

ところで、合併前から母袋氏を新市長で一本化などと噂が流れていたが、新生上田市の初代市長を決する選挙というのに、無投票とは如何なものか?
合併協議を進めながら、母袋氏で一本化が織り込み済みだったとなると、旧市町村長各派が、対立候補潰しに汗をかいていてもおかしくない。

人口16万人を越え約13万人の有権者がいる長野県第3の都市である。
合併を機に、新上田市の30年後、50年後を描くビジョンを、様々な候補から聞ければ、真田町長のリコール騒ぎなど紆余曲折した合併への歩みの中で、白けきった一部の市民も新市に夢を託すことができるのではないか?

母袋氏のマイルドな人柄や県会議員などの経験がなければ合併は難しかっただろう。これからも氏の政治手腕に期待する。が、政治理念、基本政策などは、対抗馬の存在という緊張感があると、一段と磨きがかかるものである。このまま無投票で新市長が決まるならば、試練を経ていない八方美人的で思考の浅い政策ばかりとなり、新市も「ぼやけたままの市」となるのではないか?と、心配するのは私だけか。

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2006年03月11日

上田市合併のステッカー

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Photo≫我が集落・大日向 菅平口信号の国道標示

今週の月曜、3月6日、我が真田町は上田市と近隣町村の丸子町、武石村と合併し、人口が16万を越える新生上田市になった。

その証となるのが、国道標示の道路標識に貼られた「上田市真田町」というピッカピカのステッカーだ。
何故、住所標示が上田市真田町となったかというと、一昨年行われた真田町長リコール住民投票の影響である。その騒動は小言甘辛放談/2004年12月10日に詳しくレポートした。
当時、合併賛否でこの町が二分されたのである。その名残が「上田市真田町」なのである。

合併といっても、生活が変わる訳でもない。いつもながらの日々が過ぎていく。変わったものを探すと実に限られているのである。

安藤州平Webアトリエ






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