2007年12月31日

2007年の締めは年末寒波で大雪

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Photo≫昨日から雪が降り続く。今年は年末寒波だが、何年ぶりだろうか?

先週の週間天気予報が当たり、2007年から2008年への年末年始は強い寒波の中にあるようだ。
季節風が西から吹き込み日本列島は西から東、当然ながら北まで大雪に見舞われている。

年末年始の寒波が恐ろしいのは、交通障害・交通事故はもちろん、我が信州などの山国では雪崩や冬山登山の遭難事故が多発することである。

現在、長野県各地には大雪注意報と雪崩注意報などが発令中で、三箇日の2日までに山間地の多いところで70cmの降雪量があるという。詳細は長野地方気象台気象警報・注意報を見て欲しい。また、信州に滞在されている方々は長野地方週間天気予報を見ていただければ、今回の寒波が本格的なもので、新年の4日まで天候に注意する必要があることがお分かりだろう。

さて、大晦日に本年の気候的特徴を纏めてみる。

暖冬で年が明け、厳冬の2月が無いような真冬(たまたま日記2007年2月8日)だった。
春先から汗をかく暖かい日があり、梅雨前線は太平洋高気圧が東に位置したため変則的に動き、夏は酷暑が続いた。台風が直撃することが多く(たまたま日記2007年9月6日)晩秋まで発生した。10月に突然冷え込みがあり、紅葉がくすんで山の木野子に異変。
例年なら12月後半から年末に始めて雪が降るが、11月中旬に初雪(たまたま日記2007年11月19日)となり、気がつけば大晦日なのである。先程、2月が無かったと指摘したが、実は12月も無かったのである。

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Photo≫我がアトリエに鎮座する薪ストーブはフル回転で運転中

ところで、昨シーズンは暖冬で薪も灯油の消費も少なくて助かったが、今シーズンの冬の気候はどうなるのだろうか。
原油高の影響で灯油が急騰。18ℓの価格は一年前より400円以上の値上がりだ。我が集落の直ぐ上の菅平では、薪泥棒ならぬ灯油を盗む「油泥棒」が頻繁に出没し、警察の年末パトロールを強化している。
灯油が盗まれないように見張るのも大変で、また、焚くにも勇気がいる昨今。厚着をして日々を過ごしながら、凛とした冬の空模様を見守るしかない。

それにしても、暖房費を考えると「清貧」なる言葉を思い出す。

安藤州平Webアトリエ




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2007年12月30日

本年最後の取材は輸入住宅雑誌で神奈川県逗子市へ

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Photo≫JR横須賀線・逗子駅前ロータリー

本年、最後の取材は、輸入住宅雑誌の特集ページの件で、神奈川県逗子市の瀟洒な住宅だった。

朝一、氷点下の真田町から愛車サファリで上田駅へ。長野新幹線のパークアンドライドを使おうと2ケ所の指定駐車場に向かうが、すでに満車。年末の土曜は混んでいる。
東京駅経由で横須賀線の逗子駅に降りると、流石に暖かい。鎌倉の南、三浦半島の古くからのリゾートなのも理解できる。横須賀に兄が住んでいるので、何時もは通過するのだが、逗子で降りたのは確か学生時代以来だと思う。

さて、取材先はアンティーク家具・建材等を取り扱う横浜の輸入商がオーナーのお宅。JR逗子駅北側の山手に佇んでいた。
イギリスの古い納屋を解体輸入したというお洒落な3階建ての住宅で、様々な補強構造を施しながらも、アンティークハウスそのものが持つ本物の時代感と、様々なアンティーク建材と家具による意匠アレンジが何とも素晴らしかった。

オーナーとの話しは取材というよりも、住宅史・アンティーク論などにまで及ぶもので、思わず録音していたMDを止めて、今日の輸入住宅は如何なものか?というアンチテーゼまで飛び火(笑)…、話に花が咲いてしまった。2ページ分の紙面を埋める写真を撮影し、ちょうど昼に取材が終わる。

昼飯を何処にしようかとストリートフォトを撮りながら駅周辺を散策。

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Photo≫駅前に魚屋。クーラーバッグを持ってくればと猛省する

「昼飯処」感知センサーの針がレッドソーンに達し、足がピタッと止まる。明らかにバーという雰囲気の外観。ランチタイムのカレーがお勧めというメニューが目に留まる。

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Photo≫レストランバー・match point(マッチポイント)。地図と詳細はコチラ

木製の重厚なドアーを開けて一歩入るとジャジーな空間。そして、カレーのスパイシーな香りが漂う。カウンターとテーブル席に常連さんと思しき客が数名。
カレーにはエッグ・チキン・ポーク・海老など8種類あり(735〜945円)、カレーの基本であるチキンカレーを注文する。

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Photo≫自称カレー評論家の我輩もOKを出したチキンカレー

ホロホロと取れるほど煮込んだ骨付き肉がドンと中央に腰を据え、なかなかボリュームがある。
塩とスパイスが利いたコッテリしたカレーで、米の炊き方も上手。悪くない…美味いぞ。食後にちょっとしたデザートでパイナップルが出てきた。パイナップルでスパイスの刺激を抑え、口をさっぱりさせるあたりは気が利いている。
我輩が食べている間にも数人の若い女性(全員個性派系美人で吃驚)がカレーを食べにきたことから、逗子においてかなりの人気店と考えられる。奥にはピアノもあり、食べ物メニューと酒類も充実していて人気のバーなのだろう。

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Photo≫match point(マッチポイント)の道向いは亀ヶ岡八幡宮

帰宅してWebで調べると、やはり逗子の人気レストランバーだった。

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2007年12月05日

JT上田工場跡地の大型商業施設開発反対派、万策尽きたか?

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Photo≫上田市の中央商店街中心部・原町交差点の「一富士」が倒産。マンション開発が始まった

9月後半から10月、11月末まで、JT上田工場跡地の大型商業施設開発問題で、都市計画法に基づく行政側の推進、また、様々な反対派の攻防があった。

まず、富山の某氏による別プランの建築基準法48条第12項の規定に基づく建築許可の申請による抵抗で、上田市建築審査会に請求し昨年から係争中だったが、その攻防が10月頭にピークを迎えていた。マスコミが取上げなかったので、知らない方が殆どと思うが…。
某氏のプランは許可が下りず、上田市は都市計画法を盾にJTの開発進めているのは異常…と。某氏の訴えのポイントは、建築基準法がベースの法律であり、都市計画法はその延長線にあるもの。よって、「上田市の都市計画法によるJTの開発推進は明らかに法律違反」と、上田市建築審査会に出頭し意見陳述したのである。

その後、別の動きが出る。
市民有志が「直接請求の署名活動をする会」を立ち上げ署名を開始。といっても、分裂した反対派の一つのグループ・過激反対派商店主たちが、街並み再生に成功した「柳町」(安藤州平Webアトリエ/小言甘辛放談・2004年4月29日)を巻き込んでの署名活動だった。
先月末、提出された署名数を選管が確認、30日、地方自治法に基づき「大型商業施設の出店規制条例の制定」を母袋創一市長に直接請求したのだ。
そもそも直接請求は選挙で選ばれた首長と議員の判断を縛り補完するものだ。直接請求されること自身、不名誉なことであり、首長や議員が抵抗するのが殆ど。これらの市民運動を成功させるには、議会に手を突っ込み、市民運動に賛同する議員グループを誕生させ、議会に上程した際に、確実に、議決する環境を作らねばならないのである。今回の反対派を見る限り、そこまで手を回すメンバーはいないようだ。
さらに「柳町」を巻き込んだのは正解だったのだろうか?柳町の街並み再生のスタートは有志住民による補助金なしの動きだった。が、現在の柳町の街並みは市の肝いりの整備もあって出来た。市サイドから見れば、街並み活性化の成功例であり、また、優等生として柳町を育てた訳で、「飼い犬に手を噛まれた」状態である。

で、市長はどうするのか…と注目していた。
昨日、その動きがあった。
母袋創一市長は「都市計画法違反」、「地方自治法の趣旨に反する」、「制定すべきでない」という意見書を付け、市議会に上程したというからお笑いだ。
市民に同調したふりを見せ、水面下で議会に働きかけてから上程し、議論の上「否決」とするのかと思えば…。
なかなか過激だなぁ。

どうやらJT上田工場跡地の大型商業施設開発反対派の万策は尽きたようである。

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Photo≫松尾町に昨年まであったセブンイレブンの跡に、お洒落なカフェ「Rin's Coffee」が誕生。オーナーの鴇澤氏の話しでは2000年頃からカフェ開業の研究をしていたとのこと。本格的で実に美味しいコーヒーが飲める。今月中は「オープン記念でプライスオフ」とお得

さてさて…、現在、着々とJTとセブンアンドアイ側のプランは進んでいるはずである。
共存共栄するよう方策を見つけるため「円卓」を急いで準備し、協議を始めなければ「本当の手遅れ」になる。
その中から、中央商店街が生き残る様々な「ウルトラC」が出るかもしれない。いや、出さねばならない。

安藤州平Webアトリエ


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2007年11月29日

竹馬の友 不定期呑み会

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Photo≫我がアトリエでオーディオ談義をする幼馴染で医師のY関和氏(左)とサーロジック社長の村田研治氏(右)

先週末、北海道から(たまたま日記/2006年10月09日)(小言甘辛放談2004年4月11日)竹馬の友のY関和氏がやってきた。
この数年、年1回ペースとなりつつある1泊2日の「幼馴染不定期呑み会」と、彼がセットした我が町に移転した「サーロジック視察」のための帰郷だ。

何時もながらの嬉しい誘いであり、有意義な時間となる2日間だ。
朝、酒の肴となる「大根の豚角煮」を仕込んで火に掛け、昼過ぎ、薪割をしながら彼が到着するのを待つ。
軽のオープンカーのエキゾースト音が聞こえ、やってきたかと思えば、何故か排気音が遠のく。去年と同じところで、同じように迷ったようだ。おいおい…と、呟いでいると笑顔で到着。

例によって何本かの銘酒とロイズのチョコレートが手土産だ。が、ロイズのチョコは我がブログにおいて前評判で「プチ炎上」したため、かなりの気の遣いよう。彼曰く「取り合いになるとマズイから、幾つか置いていくよ…」。
すみませんねぇ。

一服してから、2年前に我が町に移転してきたというオーディオのルームチューンのパイオニア・サーロジックへ視察に…。

何故こうなったかというと、最近、Y関氏が自身のオーディオルームにサーロジックのDSPドライブ・スーパーサブウーファを導入。住所を聞けば真田町の傍陽に会社がある…となり、ならば「竹馬の友の呑み会」を兼ねて、工場視察となったのである。

古民家を全面改装中の本社に村田氏を訪ね、奥様の手作りケーキとお茶を頂きながらお話を伺い、その後、工場で製品や試作品を見ながらオーディオのルームチューンの話しで、あっという間の2時間。会場を我がアトリエに移して、第三ラウンド(ご覧の写真をパチリ)。

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Photo≫第三ラウンドのお茶請けは、お笑い手土産・超レアな「白い恋人」

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Photo≫パッケージ裏の製造年月日と賞味期限表示

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Photo≫一つ一つに製造年月日と賞味期限表示がしてある上、3づつを透明テープで封印

第三ラウンドのお茶請けは、Y関氏のセンス溢れるお笑い手土産・超レアな「白い恋人」で、皆爆笑。
引き続き村田氏の様々な経験に基づいたオーディオに関する分かりやすい話を聞き、来年完成する試聴ルームで再開することを約束し、第三ラウンドが19時頃終了。

その後、オヤジ期に突入した竹馬の友2人の呑み会となった。

安藤州平Webアトリエ




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2007年11月19日

初雪の翌朝。積雪3pで路面凍結

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Photo≫我がアトリエ直近の神川を渡る丸山橋。8時10分頃。積雪3pで、路面凍結の状態

朝、何時もより冷え込んだ空気に包まれていると感じつつ目覚める。
ファンヒーターをONにしてコーヒーを淹れる。
アツアツの一杯をフーフーと飲みながら、胃の腑に落ちていくコーヒーの熱さとカフェインで頭の目覚めを待ち、縁側のカーテンを開けると一面真っ白。

薪ストーブを焚き、部屋がゆっくりと暖まるのを実感しながら冬景色になった庭を眺める。

昨日の15時から降り出した雪は、勢いを増すことも無く一晩中舞っていたようだ。
現在、氷点下1℃で積雪3cm程度。庭と道路は凍結状態だ。

ところで寒冷地で住む知恵に、屋内から外気温を確認できるよう、屋内から見える場所に大形の温度計を設置するというものがある。屋内外の温度差を常に把握することは、何かと安全につながるのである。

さて、月曜は一般ゴミ出しの日。
朝の某公共放送の連ドラが始まる時間までにゴミを出してこなければ…。
高校の頃から落語好きの我輩。このドラマは毎日の楽しみだ。

今年初の我が集落の雪景色を撮るためカメラを持ってゴミ出しに行く。
シャッターを切りながら雲行きを見る限り、今日一日、雪模様のようである。

安藤州平Webアトリエ




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2007年11月18日

初雪、初吹雪。信州真田菅平口の信号にて

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Photo≫我が集落唯一の信号機・菅平口で18時35分頃。フロントウインドーに吹雪、ボンネットに積雪が見える

今日の天気予報はドンピシャで拍手喝さいである。
予報は「午前中は晴れ、昼から雨で夕方から雪」とのこと。

さてさて当たるのかな?と思い、晴れている午前中に薪仕事を終えて、読みかけの本を開く。
正午、ザラザラザラと音がしたと思えば、雹。しばらくして冬の冷たい雨に。
幾つかの灰色の雲の塊が雨を降らせながら、北から南へと足早に空を散歩。隙間から日が差すという「狐の嫁入り」だ。

小1時間で日没になる15時頃、にわかに暗くなった瞬間、雨が雪に変わった。以後、雪が降っている。
木枯し一号と思しき強い北風に乗った初雪、初吹雪である。

昨年より一月ほど早い初雪だ。
というか、ここ10年ほど12月の頭から中旬に初雪が降ったことを考えると早すぎる―と思いながら、我が集落唯一の信号機・菅平口のチェーン装着場で、フロントウインドーに吹き付ける吹雪とボンネットの積雪を撮影。現在、18時35分頃。

さて、アトリエに帰って、牛肉の佃煮で雪見酒とするか。

そういえば船場吉兆の「牛肉の味噌漬け」偽装騒ぎ。先月、このブログで大町市の吉兆を紹介したばかりなのに…。

ところで、よく考えれば不思議な商品だ。その昔、そんな商品名のものは無かったような気がする。
なぜなら、味噌漬けや粕漬け、燻製などというものは、旨くない肉を如何にして旨く食べるか―、如何に保存を長くするか―という調理法なのである。
老舗料亭であったとしても「牛肉の味噌漬け」という程度の商品であれば納得できるが、決して「但馬牛の味噌漬け」などと書くべき物でもないし、そんなに上等な肉を使うのは「?」でしかないと思うのだが。

その昔、我輩が松山にいた頃、嵐山(京都)吉兆がダッチロールし評判を落としたのは、バブル・グルメブームだった。大阪・船場や東京の吉兆の売り上げに引き離され、京都のみ低調。
今、考えてみれば、大阪・船場などの好調な売り上げは、外食産業などの効率的な経営形態の導入、また、菓子やゼリー、味噌漬けなどのサイドメニューを一つの柱としたのかもしれない。

老舗は「グルメブーム」などに一線を引くべきで、迎合などは以ての外。一般にウケやすい商品などの売り上げで目がかすむと、体たらくな醜態を見せることになるのである。

本当に情けない。

安藤州平Webアトリエ




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2007年11月16日

肩肘張らない自然体の店、ここ一年で一押しの蕎麦屋・そば処 いちや

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Photo≫一般的な民家を使って営んでいる上田市の新星蕎麦屋「そば処 いちや」

ある2人の大先生が夏に出版した信州あの人ゆかりの菩提寺・神社の出版記念会を…とお誘いがあり、会席風蕎麦コースを頂いてきた。
上田市の国道144号の旧道を神科方面へと上った住吉の住宅街に、昨年オープンした蕎麦屋で、グルメの大先生の前評判では「センスのよい雰囲気で、蕎麦も美味く、とにかくリーズナブル」ということだった。

上田は全国的に有名な蕎麦屋など数多ある激戦区。新星というべき蕎麦屋「そば処 いちや」は、築20年ほどの住宅を使った民家蕎麦屋だ。店内には店主・牧野さんがセレクトした陶器や絵画がセンスよく飾られている。

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Photo≫よい日本酒を選びたくなるほどの先付。左に長野市在住の中澤蔚(しげる)氏、右に上田市在住の安藤裕氏

予約した会席風蕎麦コースは、いかにも酒を愛すると思しき店主の季節感溢れる創作料理で、実に気の効いた器に盛られ、美味な肴ばかりであった。
肴と書いてしまったが、誤解を招くといけないので一言。
本当の酒呑みは、当然ながら美味い肴(シンプルな料理)で呑みたいわけで、美味いものを探求し続け、必然とグルメとなり、料理人となる。そして気がつけばプロという御仁も少なくない。
会席風蕎麦コースの品々は、旨い酒と蕎麦のための肴なのだ。

何品出たかも分からないほどの料理がひと段落つくと、お待ち兼ねの蕎麦だ。

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Photo≫軽井沢から小諸にかけての浅間山麓産の玄そばを石臼で丁寧に挽いたという蕎麦は、捏ねも切りも丁寧で美しい

不思議なのは出てくる料理全般が江戸風でもなく関西風でもない。信州というイメージでもないテイストの創作料理なのだ。
蕎麦汁はキレがあり洗練されていて、端正な蕎麦によくマッチしている。また、焼き物の秋刀魚の蒲焼もどこか品がいい。デザートに出てきた金柑は二つに切ってあって生で食べる。この食べ方は信州ではありえない柑橘物産地の食べ方だ。

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Photo≫そば処「いちや」。ざるそば・かけそば 共に700円から。上田市住吉1160/電話0268-25-1841/営業時間11時30分〜14時 17時30分〜20時/水曜日定休

店主の牧野さんに聞けば浜松出身で、アートに興味があり創作の現場で修行したのが小諸だったという。
料理の修業は?に対しては、「まっとうな酒呑みです」とのこと。合点がいった。

近年、余りにも蕎麦が高級なグルメになりつつある中、実直でありながら小粋な蕎麦屋だ。ここ一年では、一押しである。

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2007年11月15日

信州上田の常田池の『大銀杏』

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Photo≫上田市内の信州大学繊維学部に程近い常田池の大銀杏

昨年の3月、このブログで紹介した賃貸マンションの空間プロデュース・ブランニューシティに隣接する常田池。
その南側の土手にこの大銀杏がある。

ご覧の通り、黄葉が実に美しい。

この周辺の人気散歩コースにあるので、二三日中に銀杏取りの人影が増えるだろう。

先週、上田市街地から北東方面に望む烏帽子岳と菅平の四阿山と根子岳が初冠雪だった。例年より一週間ほど遅いようだ。
明日も冷え込むらしい。
銀杏を炒って熱燗を傾ける。

そんな晩酌の季節となった。

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2007年11月14日

日置電機・HIOKI公開講座「赤池学氏/昆虫力"自然に学ぶものづくり"」へ

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Photo≫HIOKI公開講座の赤池学氏。演題は「昆虫力"自然に学ぶものづくり"」

先月の末、地元ローカル紙に面白い公開講座の告知があった。

電器計測機器メーカー大手の日置電機株式会社・HIOKIの公開講座である。ホームページを覗くと、この講座は日置が社員教育の一環で社外より講師を招いて続けているもので、今回は公開講座となったらしい。

講師はユニバーサルデザイン総合研究所所長の赤池学氏だ。

早速、申し込みをして、地元ローカル紙を取っていない父に連絡、友人たちを誘って行ってきた。

氏の著書は殆ど読んでいる。

実は、父の研究室の最後のお弟子さんで、10年ほど前からその名と興味深い科学技術ジャーナリストとしての活動、各方面での活躍の話を聞いていたのだ。
退官後の父は『大ゼミ』と称する全てのお弟子さんを集めたゼミナールを続けており、その大ゼミに聴講生として参加して、お会いしたかったのだが、何時か何時かと思いながら行けず仕舞い。

昆虫の生態や発生過程に見られる体が持つ様々な機能を、昆虫資源・バイオマテリアルとして、農業や環境、素材産業、また医療や健康福祉産業などに展開するという生物機能性の利活用技術の話を、氏が関わったプロジェクトを元に、面白く分かりやすい話で、あっという間の90分だった。

科学・技術が新しい次元へと転換していく「今」を垣間見た思いだ。

ところで上田市は、その昔、一時ではあるが、養蚕で世界を動かし栄えた地方都市だ。この街の産業の未来を示唆出来るのは赤池氏しかいないのではないか。
出来ればであるが、「日置電機さん、赤池氏の講演をシリーズ化して続けていただければ…」と思うのは私だけではないだろう。

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2007年10月31日

ようやく紅葉。錦の色の山を眺めながら"五色のような食品偽装ニュース"を考える

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Photo≫煙突から立ち上がる薪ストーブの煙と、ようやく標高900mに下りてきた紅葉。例年より10日ほど遅いだろうか…

朝からお座敷スタジオで商品撮影に励み、気分転換にアトリエ周辺を散歩する。このアトリエがある地点は標高900m。やっと紅葉らしくなった。
10日ほど前から朝晩の冷え込みが厳しくなり、薪ストーブのご厄介になっている。

昨日の珈琲タイム、菅平の知人の長老が我がアトリエにやってきたが、そのときに聞いた彼の話は、今年の気象の特徴を捉えていた。
まず、紅葉が汚いとのこと。夏の猛暑と秋の残暑と台風の影響らしい。そして、木野子のシーズンの今、例年の木野子種類ではなく、標高900m付近で見る木野子が標高1300mの菅平に出ているという。一番面白かったのが、飼っている犬のドックフードを雉と烏が食べに来るという話。烏はともかく、雉の餌が森に無いのだろう。

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Photo≫アトリエ東の山裾。この山の向こうの向こうが群馬県境の鳥居峠

ところで、錦の色の紅葉の山を眺めていると、連日のように報道される"五色"のように様々な食品偽装ニュースが頭の中に浮かぶ。

確かに様々な食品偽装には呆れるが、もう少し静かに出来ないのか。まずは、不二家のお粗末な現場の衛生センスに始まり、白い恋人の石屋製菓の騒ぎ。よくある出荷調整の話であって、本来、賞味期限を表示する必要がなかったはず。バカなもので、あえて表示したために起こった問題ではないか?

ミートホープや比内鶏、宮崎地鶏、名古屋コーチンは論外だが、ミートホープの社長のクリエイティビティは、「造肉」なる言葉を新しく作ってしまいたくなるほどのもの。

赤福と御福も餡と餅というどちらかというと日持ちするもので、赤福の場合、冷凍した商品の表示を製造日としたことについては、三重県も認めていたはず。追い込まれた経営陣が、店頭にいったん陳列した商品を工場に戻し、製造年月日を書き換え再包装、再び出荷していたと発表し、三重県は手のひらを返し食品衛生法違反と、無期限の営業禁止処分となった。
また、再利用として餡を剥き関連会社に売ったことも問題になったが、和菓子にするとき当然火を入れて作っているはずである。

さらに、福岡の吉兆の話も情けないが、餡やゼリーという日持ちする菓子の話だ。

今日はミスタードーナツが槍玉に上がっている。そして、全ての事件で「食中毒」が出ていないのである。

子供の頃、和菓子、その餡子や餅、チョコやジャム、クッキーなどの菓子は、結構、日持ちすると親から言われ、当たり前であるが、食べて違和感があれば捨てなさい…と。

まあ、食に関する法律の食品衛生法が厚生労働省、農林水産省のJAS法、公正取引委員会の景品表示法など、長年バラバラにやってきたことによる食品産業の経営や現場の怠慢に尽きるのだが…。なんの罰則の無いJAS法を見直すために、世の中を誘導しているような感じがする昨今のニュースである。

そうそう、ところで東信地方の群馬県境付近の荒れた畑や休耕地を持つ高齢者が、伝で、群馬県の農家に貸していると聞く。今シーズン、その現場を見たが「群馬県JA」というダンボール箱に野菜を入れていた。これも、ある種、偽装ではないかいな?

もう一発、信州のあちこちのお土産屋で見るジャム。確かJAS法では糖度60%以上でなといジャムといえないはず。昨今、低糖度のジャムが流行っているが、お土産屋においてあるジャムは殆どがそのタイプだ。表示がどうなっているか恐ろしくて見れない。これも当局に見つかったら挙げられるのか…。

かなり神経症的な「食の安全」というお話なのである。

安藤州平Webアトリエ


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posted by 州庵 at 19:56| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記